ニュースレター「信頼のできる翻訳会社とは」を掲載しました。

信頼できる翻訳会社の選び方

翻訳会社の選択で重要なのは「どのような翻訳を提供しているか」と「信頼しても問題のない会社なのか」の2点です。websiteで「翻訳工程の確認」をすれば、ご希望の作業内容かどうかの判断ができます。又、「会社案内の確認」をすれば、どうような会社かわかります。昨今、翻訳会社が乱立しています。どどのような美辞麗句が並んでいても「会社案内が存在しない会社」への発注はお勧めできません。実際、そのような会社が驚く程多く存在しています。

どのような翻訳を提供しているか

一体誰が翻訳しているか
(1)AIの自動翻訳
(2)英語の専門家の翻訳
(3)専門分野での経験者
(4)背景知識をもつ翻訳者

どのような作業工程なのか
(1)日英翻訳は米(英)国人
(2)英日翻訳は日本人
(3)米(英)国人+日本人
(4)校閲作業の有無

ご希望の作業内容はお客様によって異なり、同じお客様でも目的により異なってきます。又、翻訳者や作業工程は翻訳価格にも密接に関係してくるので一概にどれが良いかは言えません。あくまで傾向ですが「校正済みの日本語」であれば「日本語の読める米(英)国人翻訳者」が価格的に有利ば場合もあります。しかしながら、「日本語原稿が未校閲の場合」であれば、行間を読んだりする(mind reading)の技法が必要になります。このような技法は米(英)国人翻訳者に期待するのは困難な場合が多く見受けられます。又、現時点のAI翻訳は行間を読んだりすることがほとんどできません。そのような場合、日英翻訳でも日本人が英訳(基本訳)をして米(英)国人が校閲することの方が望ましい結果が得られます。弊社は英文校閲の実績と経験が豊富であり、様々な専門分野の校正者が在籍していますので有利な場合が多くあります。

信頼しても問題のない会社なのか

会社案内は存在するか
(1)会社案内は存在しない
(2)創業年月日の記載がない
(3)資本金の記載がない
(4)外資で日本拠点の記載がない

取引実績はあるか
(1)取引先が存在しない
(2)取引先が少ない
(3)分野別に明記されている。
(4)会社の取引先として記載。

会社案内のページがあっても会社情報が全く記載されていないことが少なくありません。本業界には「いわゆる1円カンパニー」も沢山あります。又、稀ではありますがフィッシングサイトもありますので「全額前払いでのご利用」は慎重な検討をお勧めします。翻訳会社は入れ替わりが多い業界です。「ある程度」の営業年数がある会社をお勧めします。

ところで皆様は「法人生存率」って言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか?
これは会社が設立されて何年、継続して営業できるかという、いわば会社の寿命です。

創業5年後には85%が廃業
10年後には94%が廃業
20年後には99.6%が廃業
という国税庁のの調査がありますが・・・お陰様で弊社は創業22年目を迎えようとしています。

企業数4000社といわれている翻訳会社のほとんどが創業10年未満なのは何故でしょうか?翻訳会社のほとんどが小規模であることも一因かもしれませんが・・お客様にとって余程の魅力がない限り、その継続が困難であることは「法人生存率」からも明らかです。価格のみの魅力に頼った会社も、継続的な利益を上げることができないで次々と倒産しています。値段が高すぎれば、顧客がつきませんから、こちらも業務縮小、やがては倒産します。翻訳会社総数が全く減らないのは、創業が簡単で、継続が困難な業務であるためです。倒産件数と参入件数の両方がとても多い業界であります。そこで信頼できる翻訳会社の選別手段のひとつとして「創業年数」が他業種よりも重要といえます。

(1)翻訳依頼先は創業10年以上の法人の中で検討するのが失敗しないコツのひとつです。創業20年を超えるの優良企業であっても、翻訳部門はわずか数年の経験(翻訳会社を買収したばかり)というケースも多々ありますので・・こちらは会社案内をチェックしてみるのが賢明と思われます。

(2)その他、日本法人の中で検討するのも失敗しないコツといえます。外国法人なら日本の法律に拘束されませんので、宣伝も品質も日本の常識から逸脱するので選別が難しくなります。海外法人も日本語ウエブサイトであたかも日本に存在するかのように営業します。又、超低価格の日英翻訳については「AI基本訳+インド人orフィリピン人の校閲」が散見されています。

美辞麗句にとらわれず、事実のみで、ある程度の選別ができる方法としてご参考になれば幸いです。

株式会社 ドルフィン 代表取締役 小笠原壽男